■ あまりお勧めできない例
『床下の湿気が多くて、シロアリに浸食された経緯がある。』と、いうことで
「防湿ビニールシート」の敷設を施主様より指示されたのですが・・・。
 
この方法は
 「床下の湿気がビニールシートで結露して水滴となってまた地面へ戻るので、
  改善策にはならない・・・」

と、説明したにもかかわらず聞き入れていただけませんでした。
 
湿気は・・・
  
「抑える」のではなく、「乾かす・抜いてやる」のが一番大切です。

ちなみにこの家で一番湿気ていた
「風呂入口下の土台」は、これだけ
濡れていたにもかかわらず、
シロアリ被害は無傷でした。


確かに「シロアリの被害」を受けて
いました・・・が、それは、サッシ際から
雨漏れが起き
、その部分だけ食われ
ていた状態でした。
窓から下は無傷です。
勿論、床も、その下も無傷でした。

では、なぜ!?。
「床下の湿気が原因で床がシロアリにくわれた・・・」

                  
 と、思い込んでしまったのでしょう。
実は床板がグサグサとしていたからだったのです。

そして、これが原因と思われます・・・

実は、平成の初期頃までに多かった
「床材」に原因
    があったのです!!。

いわゆる合板の床材なのですが、
糊(接着剤)が劣化して剥がれて
しまう
のです。
*原因の一つに湿気も関与していると
思われます。
*2000年頃からの床材は
この点が大幅に改善されています

そうすると、下地(根太)のない部分で「ふかふか」してくるのです。
             
・・・足で踏んでいる、だいたい30cm角部分・・・

  
つまり・・・
 
「シロアリに食われて床がグサグサになった。」 
のではなく、
 
「合板の劣化と下地構造が原因だった。」
これが答えでした。
昭和40年初頭〜50年代後半に家を建てた人たちが生まれ育った家は、畳の部屋
だったり板の間があっても無垢の床板のケースが殆どなので、こういった合板の
構造を良く知らずに思い込みで判断してしまうことがあるようです。
 
床のグサグサは下に潜って補強を
すれば、とりあえず応急処置は
出来ます。

■ 同じく、意味のない例
 「ビニール」だと結露するから「障子紙」を敷いてくれ・・・」
                 といわれる施主様もいらっしゃいました。

「こんな方法ではじきに紙が腐って
 ボロボロになるだけ・・・」


と、いうことも分かって
頂けませんでした・・・。つらい・・・。


■ 土の中で排水が漏れている例
昭和50年代以前の家だと、
このような手法で配管が施されてい
るケースがあります。

排管に雨どいを使い、塩ビ管を割って
接続した部分をモルタルで
補修しているのです。
土中で排水がダダ漏れ・・・。

勿論、床下の土中の話ですので、
家人は全く知りません。

リフォームなどで工事をする時に
初めて知るのです。


■ 極端に湿気が逃げるのを防御した結末

湿気が外に出ないように、
左図赤太線部分
防水アスファルトで幾重に施工していた現場も
ありました。

その結果、確かに外への湿気は
でなかったようですが、浴室の下は
湿気が逃げれずに長い年月をかけて
プールのようになっていました。
  水が漏れたのではなく、
    「逃げ場を失った湿気が水となって溜まっている」
のです。

二階にタイル風呂を造ったときに用いられる手法ですが、湿気が逃げないことだけを
考えて造ったために、このようにプールになってしまったようです。
最後はあふれることになります。

湿気を逃がさないのであれば、適切な方法で「湿気を抜く」ことを
考えさせられる現場でした。
結局、ドリルで基礎を数箇所貫通させて水抜きを行いました。




■ 湿気の原因別に対策することをお勧めします。
原因 対策
敷地のそのものが
湿気やすい環境にある
床下換気扇 @開口部にファンを付
けて換気する方法と、
A外部から乾燥した空
気を取り入れる方法と
二通りあります。
タイル風呂である システムバスへリフォーム これが一番の得策です
知っ得情報 タイル風呂の造りへ 知っ得情報 システムバスの今昔へ
流し台である システムキッチンへ
リフォーム
これが一番の得策です
*土地事情対策と水廻りの改善でかなりの効果が期待されます。


 *湯水の配管が鉄管の場合は、交換をお勧めします。
  


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