●『断熱材』
と一口に言っても、それは数え切れないくらいの種類があります。 


元は同じ素材であっても商標という形でメーカーごとに名前が変わったりしますから
我々でもよほど深入りして勉強しないと何がなんだか分からなくなります。
弊社で推奨するのが下記のものになります。


●昨今の新築住宅やリフォーム現場での傾向に「住宅に性能をもとめる」・・・
 つまり、カタログスペックを求める感じが見受けられます。


特に断熱材や断熱性能、耐震性能といった事柄に重点をおかれて性能を求める方が
増えてきています
この断熱材も語れば本が一冊書けるほどです。

弊社では外断熱工法を扱う予定はありません。
よって、従来どおり充填工法でやっていきます。
ただ、充填させる素材にも何種類かあるので、それらをうまく組み合わせて
性能と価格のバランスをきちんと理解していただいた上で
気に入った断熱工法で家を建てられるような配慮をしています。

快適な家を作るには断熱性能だけでなく「結露問題」や「24時間換気」
も視野に入れて検討しなくてはいけません。

まずは、
断熱材の話からはじめます・・・

単純に断熱材だけを大きく分けると
 「繊維系断熱材」「プラスチック発泡系」
二つに分けられます。

 繊維系断熱材  
 グラスウール  ガラス繊維 ガラスの短繊維を綿状にしたもの。
断熱材・遮音材・吸音材などに用いる。
ガラス綿。
  ロックウール  鉱物繊維  玄武岩などを溶かして繊維状にしたもの。
大手鉄骨系プレハブメーカーで多く使われる。

 セルローズファイバー  木質繊維 天然パルプに加えて古新聞などを主原料にして
水で練ったものを吹き付ける



 プラスチック発泡系
 発泡ウレタン  ウレタンを現場発泡させて施工する
 ポリスチレン  発泡スチロールとして断熱材・緩衝材などに使用
 フェノール  断熱性能がポリスチレンの1.5倍で断熱性能の経年劣化が少ない


他にも、羊毛を使用したりなどあるのですが、動物性たんぱく質は敬遠したいので、
天然素材と無機質から選択した結果、
の5種類を推奨しています。

この中で、天然素材はセルローズだけです。
他は、ガラス系と石油系になります。

石油系は、昔、フロンを用いて発泡させていましたが、近年ではオゾン層の破壊
などの問題からノンフロンで加工できる技術が確立されています。
(10年以上前の発泡ウレタンはフロンのおかげで経年劣化が激しく
初期性能を100と仮定した場合、3年で半分、10年経ったら20%〜30%の性能しか
保持できませんでした。)



断熱性能を「グラスウール=1と仮定した場合、
  
ポリスチレン=2、フェノール=3、発泡ウレタン=1.5、セルローズ=1.5
と、いったところでしょうか・・・。

これは、完全な密閉状態で計測した場合の数値なので、あくまで参考値として
考えていただくことが懸命です。
大切なのは「我が家に採用した場合はどうなのか?」だと思います。


断熱材は適材適所!。
 それぞれの長所と短所を生かした組み合わせをする事がベターと考えます。



最もベーシックな断熱材 湿気(結露)対策と
して、外壁通気工法で施工。

ガラス素材の
繊維質なので、
皮膚に付くと
チクチクする
火を近づけても
燃えにくい

熱(火)に強いが湿気に弱いので、
屋根裏断熱等に適している

硬く割れやすい。

外断熱の断熱材として一般的。
火を近づけても焦げる
だけで、燃えにくい

●湿気に強いので、
 床下断熱に
 適している。

●フェノール系より
 はるかに柔らかく
 割れにくい。
y
●熱に弱い為、壁に
 使用すると、
 隣家で火災が
 おきた場合に
 壁の中で溶ける
 恐れがある
火を近づけると
すぐに溶け始める

●現場充填するため機密性が高い。
 つまり遮音性も高い。

●吹き付け施工なので、屋根裏などに施工可能。
 湿気(結露)対策として外壁通気構法で施工。
 湿気を通さない高級タイプと
 湿気を通す普及タイプ
 の二種類が存在します。

●施工後も安定した断熱性能を発揮する。
 (フロンで発泡させていた昔と比べ経年劣化が
 抑えられている)


●キメの細かいスポンジケーキのように
 柔らかくふわふわした感触。
火を近づけても
燃えにくい

●現場充填するため機密性が高い。
 つまり遮音性も高い。

●吹き付け施工なので、屋根裏・天井裏などにも
 施工可能。
 湿気(結露)対策として外壁通気構法で施工。

●溶剤が水なので、施工後に乾燥すると壁との
 隙間が発生する。
 (従来の土壁が紙壁になったようなもの)

●ホウ酸を練り込んでいるので
 害虫の発生はない

●天然素材の上にふわふわした感触が
 ネズミにとって抜群の巣になりそうな不安が
 ありますが、ホウ酸の効果で大丈夫とのこと

●結露した水分を含んでも原料は木に由来する
 天然パルプのため「吸って吐く」ことが
 できる素材

●施工後に乾燥したらふわふわした
 綿菓子のよう
火を近づけても
焦げるだけで
燃えにくい


断熱材のセレクトチョイス

               標準仕様で2,000万円の家ならアップグレード2にすると
               2,080万円かかってしまう計算になります。
               6畳の子供部屋二つを8畳の子供部屋二つにする事ができる
               価格差です。

弊社の標準仕様
 石油素材+ガラス素材

@屋根 屋根断熱 なし
天井裏にグラスウールを敷設
A グラスウール100mm
10K(標準)・ 24K(OP)

在来工法に従来の断熱材をバランスよく
配置した基本仕様になります。
B ポリスチレンフォーム
         30mm


床断熱材の厚みを増やしたり、
屋根裏にフェノール系の断熱材を充填して
基本性能をアップする方法もとれます。
C
(サッシ)
ペアガラスの空気層を
断熱性能が最も効率的
に発揮できる12mmを
確保、高い防露性を
実現しています

内装材と接するアングル部に、樹脂を用いた
アルミ障子で、空気層12mmの
ペアガラス仕様が基本仕様になります。


弊社のアップグレード1 遮音性能を合わせて求めるならお勧めです。
     石油素材

@屋根 発泡ウレタン

壁だけではなく、屋根裏にも発泡ウレタンを
充填することで、魔法瓶のような、
優れた断熱性能を発揮します。
A 発泡ウレタン

フェノールフォームなどの硬質ウレタン系より
施工性なども含めた最終的な価格に大差が
無いうえに気密性が高く、遮音性能も
優れています。
B ポリスチレンフォーム50mm

壁と屋根裏の断熱性能がアップするため
床の断熱材も厚みを倍に増やして
バランスを取ります。
C
(サッシ)
樹脂障子サッシ

家そのものの断熱性能がアップするため
複層ガラスにプラスして、アングル部・
障子部分まで樹脂製とすることで、
窓全体の結露を軽減します。


弊社のアップグレード2 アレルギーをお持ちの方にお勧めです。
  石油素材+天然素材

@屋根 セルローズファイバー

発泡ウレタン系のように粘着性を持たない為、
シートを貼り、その隙間にセルローズを
充填します。
A セルローズファイバー

天然パルプといった自然素材の断熱材は、
自然に一番近い環境で住まう事が出来ますので
アレルギー体質の方にも優しい家になります。
B ポリスチレンフォーム50mm

壁と屋根裏の断熱性能がアップするため、
床の断熱材も厚みを倍に増やして
バランスをとります。
C
(サッシ)
樹脂障子サッシ

家そのものの断熱性能がアップするため
複層ガラスにプラスしてアングル部・
障子部分まで樹脂製とすることで
窓全体の結露を軽減します。



●実は・・・
 断熱性能に比例して考えないといけない事柄に
『結露』の問題があります。
 高気密高断熱の弊害です。


結露と言われてまず思い浮かべるのは、冬場に起こる「窓の結露」

シングルガラスの結露

結露・・・つまり水蒸気(湿気)は強制的に機械換気で排出できるものではない・・・
と、思いませんか?

湿気が外から絶対に入らないようにしても、人間の吐息も含めて必ず家の中で
発生するのですから、やはり家というものは、対流や通風、気圧の差といった
自然の力で換気する、つまりメンテナンスフリーで過ごせることに
越したことはありません。

*実は、この窓に発生した結露と同様に、
 
「壁の中」でも結露は発生しているのです。これが厄介なのです。
 (これは、巻末に紹介している「通気工法」で対策をとっています。)

★いわゆる『ペアガラス』と呼ばれるサッシには大きく3種類あります。
           
    *これも、細かく説明すれば一冊の本がかけます・・・

  
@ペアガラス+窓枠もサッシ枠のアルミ製
  Aペアガラス+枠類の屋内側が樹脂製になったもの
  Bペアガラス+窓枠もサッシ枠も全て断熱仕様となったもの

この表はガラス部位だけの仕様になります。これに枠がアルミか樹脂かを組み合わせていくことになります
断熱複層ガラスの種類 ガラス 2枚
空気層 1層


通称ペアガラス
(ア)
12mm (ガラス3+空気層6+ガラス3)  
(イ)
18mm (ガラス3+空気層12+ガラス3)
★弊社標準
(ウ)
16mm (ガラス5+空気層6+ガラス5)
(エ)
22mm (ガラス5+空気層12+ガラス5)
ガラス 3枚
空気層 2層


通称二重サッシ
(オ)
21mm(ガラス3+空気層6+ガラス3+空気層6+ガラス3)
(カ)
33mm(ガラス3+空気層12+ガラス3+空気層12+ガラス3)
(キ)
27mm(ガラス5+空気層6+ガラス5+空気層6+ガラス5)
(ク)
39mm(ガラス5+空気層12+ガラス5+空気層12+ガラス5)

★熱貫流率の違い
  左グラフの数値が低いほど、
  性能が高い。
 
  
価格と性能のバランスを考え、
  弊社の標準
(イ)を選定しています。


 この上の性能を求める場合、ガラス部を
 二重や三重にしてみても、性能の大幅
 アップは望めないので、
 Aペアガラス+枠類の屋内側が
 樹脂製になったもの

  や
 Bペアガラス+窓枠もサッシ枠も
 全て断熱仕様となったもの

 を推奨します。


35坪前後の標準仕様の例・・・、
 @のサッシ代を250万と仮定した場合、
 Aのサッシにすれば、300万程度に・・・
 Bの場合は、340万程度となります。

 @→Bだと90万円のアップです。
 ヘタすりゃキッチン一台分です。
 



●サッシの性能が一番左右される3ポイント
 @複層ガラスの空気層が一般的な6mmタイプより12mmタイプのほうが結露しにくい
 A内装材と接するアングル部がアルミよりも樹脂製の方が結露しにくい
 B障子(窓の枠)がアルミよりも樹脂製の方が結露しにくい

 
 ようは冷たくならない素材が結露を起こしにくいということです。
 サンプル写真 @空気層6mm Aアルミアングル Bアルミ窓枠
                      が、結露している状態です。

         
●アルミサッシの種類
  ペアガラスと呼ばれる「断熱複層ガラス」。
  一般的なものは、@になります。
@ 
   ●
アルミ窓枠
   
アルミアングル
   
空気層 6mm




  ガラスに挟まれた銀色の部分が
  一番細いのが確認できます。
A 
   ●
アルミ窓枠
   
樹脂アングル
   
空気層 12mm



  空気層の厚みが上の6mmと
  大きく違うところが確認できます

  
B 
  
樹脂窓枠
  
樹脂アングル
  空気層 12mm


  部屋側をアルミより冷たくならない
  樹脂にすることで、結露しにくくなり
  インテリア性もアップします

●ペアガラスだったら結露しない?
   性能差にもよりますが、結露します。
   この結露の度合いが前出の表で記されているとお考えください。
 このペアガラスは、空気層6mm、枠類はアルミで非断熱仕様です。
 2月の寒い冬の時期、インフルエンザにかかった子供の為、60%に設定した加湿器を
 終日稼動した結果、翌朝、ペアガラスの窓がガラスも枠もろとも見事に結露しています。

 この結露を防ぐため、ペアガラスの空気層を増やしたり、三層に増やしたり、
 内側のアルミ部分を樹脂製にしたり等、出来る限り温度差をなくそうとしているのが
 昨今のサッシ事情となっています。

 そして・・・
 この窓の結露と同様なことが、程度の違いはありますが、壁の中でも起こっています。
 日本の湿度の高い気候の中で、我々はエアコン等により室内を冷やしたり、暖めたり、
 外気との温度差を作って生活しているわけですから、結露は冬だけの話ではないことが
 理解できると思います。

 窓の結露は拭き取り、窓を開放して除去することができますが、壁の中では
 どうすることも出来ません。その湿気、水蒸気を結露させない、或いは結露しても
 空気を通して乾かしてやる・・・・
外気通気工法というものが、
 一般的になったというわけです。


●外気通気工法
 透湿防水シートに直接サイディングを貼るのではなく、縦胴縁を介して施工する方法。
 弊社のサイディング仕様は、全てこの工法で施工します。
 
★透湿防水シート
  簡単に言うと、バンドエイドみたいなものです。
  中からの湿気は通すが、外からの水は通さない・・・というものです。
  外壁との間に通気層を設けることによって空気が通りますから、壁内部の結露を
  抑える働きがあります。
   
 余談ですが、青文字の部分を社名などに印刷することが有料で出来るのです・・
★従来のモルタル仕上げ
  湿気の逃げ道が確保されていないのが、理解できると思います。

 
 フェルトと防水テープでしっかりと目張りされ外からの雨水の侵入をしっかりガードした結果、
 湿気が入ってこないということは、中の湿気も逃げ場を失うということになります。

 壁内結露については、出来るだけ換気を行い、部屋を乾燥させるのが湿気対策に
 つながります。

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